タスクの依存関係や処理順序を視覚化できるタスク管理ツール Taskheat の使用感まとめ。
タスクの依存関係や処理順序を視覚化できるタスク管理ツール
Taskheat はMac, iPhone, iPadで使えるTodoリストアプリ。
プライベートのタスク管理にはTickTick を愛用しているが、2週間ほど前に Taskheat を知りスポットで使い始めた。
Taskheat の特長は、タスクの依存関係や処理順序を視覚化できる点だ。 タスクをドラッグ&ドロップで繋いでやると自動でフローチャート風にしてくれる。手軽に全体の流れを把握できていい。
- A→B→Cの順で進めたいとか。
- 他のタスクの完了が前提条件なタスクがある場合とか。
- 並行進行するフローが、どっかのタイミングであるタスクに集約されるとか。
- etc...
お買い物リストのように各タスクがフラットな関係にある場合や、アイデアリストや勉強したい技術リストのように思いついたタイミングで放り込んでいくリストには、シンプルなTodoリストが使い勝手がいい。
他方、ゴールまで一連の道のりがあり、タスク間に依存関係があったり処理順序にこだわりたいような場合 〜とはいえ本格的なWBSを書いたりredmineのようなイシュー管理ツールを使うまでもない規模感のプロジェクト〜 そういう時がTaskheatの出番なんだろうなと思う。
機能: 便利に感じた点、イマイチな点
タスク完了時 先行するタスクの処遇を聞いてくれる
- タスクを完了する際に、先行する未了タスクも一緒に完了にするかどうか聞いてくれる
検索結果から直接ドラッグ&ドロップしてタスクをリンク付け
- サイドバーのフリーワード検索で、ヒットした一覧から直接ドラッグ&ドロップでタスク間の関連づけができる。
- 同じくヒットの一覧上での完了チェックが可能
エクスポート、印刷
- フローチャートを一枚絵で残したい時は 印刷 でPDF出力する方法で。大きいフローになると複数ページに分割されてしまうが、印刷設定で「自動調整」にチェックを入れると1枚に納まる。
- あまりTodoリストをエクスポートする機会はないかもしれないが、一応エクスポートはCSV形式オンリー。
フローの並び順や形は 好きにできない
- タスクをフローチャート風に表現できる点が最大のポイントなこのツール。ドラッグ&ドロップで簡単に紐付け表現されて便利だが、見た目にこだわりたい場合は、案外思ったようにならない。
- 分岐先でさらに分岐するとか、分岐したタスクが再度1箇所のタスクに集約されるとかいう風に分岐が複雑になると、水平・垂直方向の線だけで構成されるきれいなフローにならない。
- 分岐列の並び順を入れ替えたりもできない。この辺りもう少し自由が効くとベターだと思う。
プロジェクトの俯瞰ツールにおすすめ
表現上の制約にちょっとイラつく点はありつつも、タスクを付けたり外したり、ちょちょいとフローを組み替えて攻略手順をシミュレーションしてみられるのが Taskheat の良いところ。 独りミーティングしながら、これから取り組もうとするプロジェクトを俯瞰するツールとして使うと 生かせると思う。
2週間試用可能な有料アプリ。
フルバージョンは買い切り¥1,200。Mac、iPad、iPhoneで同時利用可能になる。
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